Cloudflare、スタートアップ企業の育成を目指し、12.5億ドル規模の「Workers Launchpad」ファンディングプログラムの創設を発表

ベンチャーキャピタル企業26社と提携し、Cloudflare Workersを活用するスタートアップ企業を支援

セキュリティ、パフォーマンス、信頼性を備えたより高度なインターネットの構築を支援するCloudflare(クラウドフレア) は、本日、トップのベンチャーキャピタル投資家と連携した、スタートアップ向けの新しい資金支援プログラム、「Workers Launchpadファンディングプログラム」を発表しました。このプログラムでは、Cloudflare Workersでアプリケーションを構築するスタートアップに、最大12.5億ドルの資金的な支援を提供します。Cloudflare Workersは、開発者側でのインフラの設定や保守は不要で、アプリを構築および拡張できる拡張性の高いサーバーレスコンピューティングプラットフォームです。

Cloudflareは Altimeter Capital、Altos Ventures、Amplify Partners、Bain Capital Ventures、Bessemer Venture Partners、boldstart ventures、Cowboy Ventures、Decibel、Emergence Capital、FirstMark、Greylock Partners、IVP、Lightspeed、Meritech、New Enterprise Associates (NEA)、Norwest Venture Partners、Pear、Root Ventures、Scale Venture Partners、Signal Peak、Silverton Partners、StepStone Group、Threshold Ventures、U.S. Venture Partners、Venrock、Vertex Ventures USなど、業界トップクラスのベンチャーキャピタル企業26社と連携し、アプリケーションの構築にCloudflare Workersを使用する開発者を支援します。Cloudflare Workersで開発しているすべての民間会社が、このプログラムに申請する資格を有します。参加するベンチャーキャピタル企業によって選ばれると、これらの企業から現金投資による支援を受けられるほか、Cloudflareも対象となったスタートアップに対し、指導や支援を行います。

Cloudflareの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュー・プリンス(Matthew Prince)は、「もし、投資家が自ら投資する企業に求めるものが1つあるとすれば、大規模に発展できる潜在力でしょう。Cloudflare Workersで開発しているスタートアップ企業は、大規模な発展を自動的に支えるために作られたプラットフォームで開発しています。Cloudflareが担う主要な部分はテクノロジーなわけですが、その一方で、Workers Launchpadファンディングプログラムでトップクラスのベンチャーキャピタル企業と協力できることを楽しみにしています。投資企業は、Cloudflare Workersで開発に取り組む有望なスタートアップ企業に対し、その拡大に応じて、10億ドル以上も投資する可能性があります」と述べています。

現在、世界で何十万人もの開発者が、アプリケーションの構築およびデプロイの場として、Cloudflare Workersを信頼しています。開発者たちは、この環境を使用することで、コストのかかるインフラストラクチャの設定や管理から解放されます。世界中の100か国以上、275都市以上に広がるCloudflareのネットワークを使用することで、開発者はユーザーの近くでコードを展開し、Cloudflareのスピード、パフォーマンス、スケールをユーザーに提供できます。Cloudflareの開発者プラットフォームで開発作業を行った開発者の数は2017年以来50万人を超え、リリースされたアプリケーションは300万件を上回ります。

このプログラムに申請するスタートアップは、投資者から投資を受けられる可能性のあるCloudflare Startup Enterprise プランに参加する資格を得ることができます。このプランには、Cloudflare Workers、Cloudflare for Teams、Cloudflare Stream、およびその他のコアセキュリティおよびパフォーマンス製品群のほか、限定イベントなども含まれます。

Workersを使った開発で成功を収めた企業

2021年、CloudflareではZaraz社を買収しました。これは、Cloudflare独自のテクノロジー、Cloudflare Workers上に構築された企業を取得した初めての事例となりました。旧Zaraz社の共同創設者兼最高経営責任者(CEO)で、現在、Zaraz at Cloudflareの製品マネージャーを務めるYair Dovratは、「Zarazを創設する際、ビジネスをより迅速に立ち上げ、拡大するのに役立つ、適切なプラットフォームを見つけることがどれほど重大な決定であるかを理解していたため、Cloudflare Workersを信頼することにしたのです。そして、Workersで経験した開発環境の使いやすさ、パフォーマンス、安全性に魅せられ、ついにはCloudflareのチームの一員となりました。現在は、より良いインターネットの構築を支援するための標準作りに携わっています」と述べています。

Canva社のAPI プラットフォームリードを務めるSergey Tselovalnikov氏は、「当社でのWorkersの使用量は大きく拡大しています。現在、当社のソフトウェアでは重大な部分を占めるようになりました。Workersは当社アプリで重大な機能を多数担っているわけですが、現在も、さらに幅広い用途の可能性を模索しています」と述べています。

パートナーのコメント

  • Amplify Partners: Amplify Partners社のパートナー、Renee Shah氏は、「エッジコンピューティングは、開発者にとって次のパラダイムシフトになるでしょう。Workersはこのシフトの最前線にあるといえます。Workersを活用することで、根本からエッジに対応した新たなタイプの企業が誕生すること、またそうしたタイプの企業に投資できることを楽しみにしています」と述べています。
  • Bain Capital Ventures: Bain Capital Ventures社のパートナー、Enrique Salem氏は、「Bain Capital Venturesにとって、次世代の優れたリーダーを見出し、育成することは、最大の目標です。Cloudflareは、開発環境を簡略化する一方で、規模の大小を問わず、スタートアップや起業家を支援するコスト効率性を維持するプラットフォームを創りました。次世代の投資家にとって、またとない組み合わせといえます」と述べています。
  • boldstart ventures: boldstart ventures社のパートナー、Shomik Ghosh氏は、「ここ1年で、Cloudflare Workersで製品を構築したスタートアップ企業の数が急激に増えていくのを目の当たりにしました。実は、我が社では、WorkersとDurable Objectsを使用するLiveblocks社に投資しています。Liveblocksは自社製品のベースとして、WorkersとDurable Objectsを活用し、同社のユーザーである開発者に優れたユーザーエクスペリエンスを提供しています。成長を続けるWorkersエコシステムと将来的にWorkersの上に構築されるであろう革新的な製品を見るのが楽しみです」と述べています。
  • Cowboy Ventures: Cowboy Ventures社のパートナー、Amanda Robson氏は、「Cloudflareは開発者たちによる、エッジでの開発方法とスケールの考え方を再定義しています。Workersプラットフォームに構築される企業をスケールし、支援するための可能性を明らかにする取り組みに参加できることを楽しみにしています」と述べています。
  • Decibel: Decibel社の創設者パートナー、Jon Sakoda氏は、「Cloudflareのテクノロジーによって、起業家がインフラストラクチャではなく、自身のアイデアに集中することで実現されるイノベーションに、大きな可能性を感じています」と述べています。
  • Greylock: Greylock社のジェネラルパートナー、Jerry Chen氏は、「CloudflareのWorkersエコシステムは、次世代アプリのとてつもない可能性を秘めています。サーバーレス環境で未来のアプリを作成するということは、ユーザーのアクセスの仕方やテクノロジーとの対話の仕方をも変えることになるでしょう。Workersエコシステムを活用する起業家を支援できるのは私たちにとっても楽しみです」と語ります。
  • Lightspeed: Lightspeed社のパートナー、Arif Janmohamed氏は、「Cloudflare Workersのプラットフォームは、開発者にとってクラウドとエッジでの開発を根底から変えてしまうものといえます。エンタープライズエコシステムへの投資に長く携わってきたなかで、LightspeedはCloudflareのパフォーマンス、信頼性、スケールの上で革新を実現する次世代の開発者たちをサポートできることをうれしく思います」と述べています。
  • Meritech: Meritech社のジェネラルパートナーである、Alex Clayton氏は、「当社ではDatadogやSnowflakeなどの企業と仕事をしていることから、強固なインフラストラクチャの価値や、エッジでの展開で直面する問題について十分理解しています。こうした問題は、Cloudflare Workersで解決できます」と述べています。
  • New Enterprise Associates: NEAのマネージングジェネラルパートナーで、Cloudflareの役員会メンバーでもあるScott Sandell氏は、「Cloudflareと早期からパートナー関係を結んできたことは当社の誇りです。また、Cloudflareの成長する勢い、影響力のある取り組みには、現在も目を見張るばかりです。Cloudflare Workersはインフラとエンドユーザー両方のために、長期的なビジョンで取り組む投資家と同じ優れた人材を引き付けることになるでしょう」と語ります。
  • Norwest Venture Partners: Norwest Venture Partners社のパートナー、Rama Sekhar氏は、「サーバーレスはソフトウェア開発の未来の形です。Cloudflare Workersは新時代の到来を告げる製品です。開発者は、インフラの保守や維持にまわす時間を減らし、開発ににより多くの時間を割くことが可能です」と述べています。
  • Root Ventures: Root Ventures社のパートナー、Lee Edwards氏は、「私たちが一緒に仕事をしている創業者たちは、技術的難題を解決しています。ついでに、そうした創業者たちが、Rust、WASM、Cloudflare Workersなどのテクノロジーに引き寄せられているところも目にしました。こうしたテクノロジーは、パフォーマンスと生産性を最大化してくれます」と述べています。
  • Scale Venture Partners: Scale Venture Partners社のパートナー、Eric Anderson氏は、「16年前、AWS EC2が公開されたとき、すべてが変化しました。現在、Workersと、Cloudflareの製品群を見ていると当時と似た印象を受けています。サーバーレスは、アプリを構築する2022年、今ならではの方法です」と語ります。
  • StepStone Group: StepStone Group社のパートナー、「John Avirett氏は、「チーム、会社、製品のすべてが最初からグローバルであることが求められる昨今、Cloudflareのプラットフォームはスケールと可用性に新基準を築いているといえます。そのうえで、さらに多くのビジネスが構築されるのを楽しみにしています」と語ります。
  • Threshold Ventures: Threshold Venturesのマネージングパートナー兼共同創業者であるEmily Melton氏は、「当社では巨大な市場へと踏み出そうとする強固なビジョンを持つ起業家を支援しています。Cloudflare Workersはパワフルなツールで、巨大市場でグローバルにサービスを提供するため、スケールする製品構築を支援します。Cloudflare Workersファンドとパートナーとして活動できることがとても楽しみです。また、このテクノロジーを使用してチームが構築するものに注目しています」と述べています。
  • U.S. Venture Partners: U.S. Venture Partnersのジェネラルパートナー、Dafina Toncheva氏は、「Cloudflareは現在、開発者のコミュニティで極めて強い支持を得ています。そして今後も、Workersプラットフォームが、未来の最も人気のあるアプリを構築するために、才能と可能性に溢れた起業家たちを引き付けるであろうことに疑いの余地はありません」と語ります。
  • Venrock: Venrock社のパートナー、Bryan Roberts氏は、「当社は非常に早い段階からCloudflareのような優れた企業に投資してきたことを誇りに思います。今後、発展できる企業に巡り合い、優秀なアイデアをもつスタートアップに、Cloudflare Workersによって、あらゆるレベルのユーザーの要求を満たせるパワフルなプラットフォームが提供されることを楽しみにしています」と述べています。
  • Vertex Ventures US: Vertex Ventures US社のプリンシパルを務めるChase Roberts氏は、「Workersは現代の開発者にとってコアとなるインフラです。これからも多くのスタートアップがCloudflareのテクノロジーを使って革新するのを楽しみにしています」と語ります。

Cloudflare Workersファンドの詳細については、以下のリソースをご覧ください。

Cloudflareはファンディングの提供やファンディングに関する意思決定を行っておらず、特定の企業がこのプログラムを通じてファンディングを受けることを保証するものではありません。ファンディングの決定はすべて、プログラムに参加するベンチャーキャピタルによって行われます。Cloudflareは、登録されたブローカーディーラー、投資アドバイザー、またはその他の類似の仲介業者ではありません。

Cloudflare(クラウドフレア)について Cloudflare, Inc.(https://www.cloudflare.com/ja-jp/ /@cloudflare)の使命は、より良いインターネットの構築をサポートすることです。Cloudflareのプラットフォームは、ハードウェアやソフトウェアの追加、コードの変更を行うことなく、あらゆるインターネットアプリケーションを保護、高速化します。Cloudflareにより、インターネットプロパティのすべてのトラフィックがインテリジェントなグローバルネットワークを経由してルーティングされ、リクエストを受け取るたびにスマートになります。その結果、パフォーマンスが大幅に向上し、スパムその他の攻撃が減少します。Cloudflareは「アントレプレナー」誌のTop Company Cultures 2018、「Fast Company」誌の2019年版World’s Most Innovative Companiesに選出されました。

将来予想に関する記述 本プレスリリースには、将来予想に関する記述(1933年米国証券法第27A条および1934年米国証券取引所法21E条(いずれもその後の改正を含む)に該当)があり、それらには重大なリスクおよび不確定要因が含まれています。将来予想に関する記述は、「場合があります」、「つもりです、するでしょう」、「はずです」、「見込まれます」、「可能性を探ります」、「する計画です」、「予想します」、「かもしれません」、「意図しています」、「目標とします」、「見積ります」、「検討します」、「考えます」、「推測します」、「予測します」、「潜在的」、「引き続き」、ないしはそれらの否定表現、あるいは当社の予想、戦略、計画、または意図に関わるその他同様の用語もしくは表現によって識別することができます。しかし、すべての将来予想に関する記述にこうした語句が含まれているわけではありません。本プレスリリースで明示または暗示されている将来予想に関する記述には、以下に関するものを含みますが、それらに限定はされません。Cloudflare Workers、Cloudflare for Teams、Cloudflare Stream、およびCloudflareの他の製品およびテクノロジーの使用によってお客様が得られるメリット。Cloudflare Workers、Cloudflare for Teams、Cloudflare Stream、およびCloudflareの他の製品およびテクノロジーの性能と有効性。Cloudflare Workers、Cloudflare for Teams、Cloudflare Stream、およびCloudflareの他の製品およびテクノロジーで想定される機能とパフォーマンス。Cloudflare Workers、Cloudflare for Teams、Cloudflare Streamの新機能がCloudflareのすべてのお客様(現行および見込み)に一般公開されるタイミング。Cloudflare Workersを使用してアプリケーションを構築するスタートアップ企業の財政面およびその他のメリットが提供される可能性、および、財務的およびその他のメリットがいずれかのスタートアップ企業に提供された場合、そのタイミング、Cloudflareの技術開発、将来の運用、成長、イニシアチブ、または戦略。CloudflareのCEOその他のコメント。当社が2022年8月4日に米国証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書(フォーム10-Q)や当社がSECに随時提出するその他の文書で詳説するリスク(ただしこれらに限定はされない)をはじめ、さまざまな要因によって、上記の将来予想に関する記述で明示または黙示した結果と実際の結果との間に重大な相違が生じる可能性があります。

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