IT部門を抱える老舗企業にありがちな課題が、現在のデータセンターに基づく物理的なハードウェアインフラストラクチャからクラウドにて実装および管理する次世代のインフラストラクチャに移行することです。
英国/アイルランド最大の自動車クラシファイド広告サービス会社のAuto Traderは、最近、その重要な移行をすることを決めました。会社のサイトでは、価格査定や売り手の評判といった重要な情報を含む、さまざまなサービスを提供しています。また、オンラインプレゼンスを維持するために、Auto Traderが頼りにする英国内の地元ディーラーの3,000以上のカスタムWebサイトをホストしています。
こうしたことから、Auto Traderのプラットフォームの訪問回数は毎月5,500万件を超えます。そのプラットフォームを頼りにする数千のディーラーがいることに加えて、年間1,000万件の取引を実行して3億3,000万ポンドの売上を達成するAuto Traderにとって、クラウドへの移行は大きな賭けであり、わずかのミスも許されませんでした。
そうしたミッションクリティカルなサービスをCloudflareに切り替えることを検討していたAuto Traderのスタックは、PowerDNS(オンプレミスDNS)、Verisign DNS(主要な外部ドメイン)、Arbor(DDoS防御)、F5(負荷分散/WAF)といった複数の異なる技術で構成されていました。
異なる製品を利用することには、APIアクセスや自動化のサポートがない、回避策や反復作業が必要となる、といったデメリットがありました。複雑さが増すことで必要以上に作業が困難になり、Auto Traderは特定のユースケースに個別の製品を購入する必要がありました。
Auto TraderのシステムエンジニアのMark Bell氏は次のように述べています。「当社のDNS、パフォーマンス、セキュリティに関するニーズすべてを1つの統合されたインタフェースにまとめたようなものを探していました」
Cloudflareを使用すると、こうした製品すべてを同じサービスに含めて、1つの統合されたダッシュボードから管理できます。つまり、ハードウェアを維持管理する必要がないので間接費を大幅に削減でき、ユーザー体験をずっと簡単に高めることができるようになります。
Cloudflareは、Auto Traderが検討したいくつかの選択肢の1つでした。「可能な限り多くのデューデリジェンスを実施することが重要であると考えています。そこで、市場で利用可能なさまざまな製品やサービスを検討しました」とBell氏は言います。広範な調査を実施して社内で協議を重ねた結果、文句なしの勝者がはっきりしました。
また、Cloudflareの柔軟性、自動化タスクに対する幅広いAPIサポート、カスタム機能を構築するためのCloudflare WorkersプラットフォームにもAuto Traderは惹かれました。切り替えによる大幅なコスト削減にも非常に関心がありました。
クラウドベースのソリューションの利便性を実感することに加えて、Auto Traderはパフォーマンスの大幅な向上を実現できました。前のDNSプロバイダーVerisignのときは、平均20~25ミリ秒のレイテンシーだったのが、Cloudflareに切り替えたらわずか10~13ミリ秒に低減し、50%向上しました。
Auto Traderの移行にとってセキュリティも重要な要素でした。Cloudflareのネットワーク上のWAFは 2500万のインターネットプロパティからの集合知を利用するCloudflareのWAFを活用して悪意のあるアクターを阻止します。
オンプレミスインフラストラクチャからCloudflareに移行することで、Auto Traderは、サイトのパフォーマンスを加速化する、悪意のあるアクターを阻止する、チームの業務効率を高める、といったことを実現することができました。これは、どの企業にとっても大きな勝利です。CloudflareはAuto Traderのクラウド移行に関与できたことを誇りに思っています。
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