Yola

Yolaは、Cloudflareを使ってWebサイトを保護し、サービスコストを賢く管理しています。

サンフランシスコに本社を置くYolaは、Webサイト作成とホスティングプラットフォームを数百万人の顧客に提供しています。同社の主力製品であるWebベースのサイト構築は、テクノロジーに詳しくないユーザーでもWebサイトを作成でき、Yolaの電子商取引とマーケティングツールを通して、自分自身や小規模ビジネスのデジタルプレゼンスを確立することができます。現在、Yolaを利用するユーザーは1000万人以上。Yolaは専用ドメインと共有ドメインの両方で、5000万ページをホストしています。

Yolaの課題:

Cloudflareと同様、Yolaは世界中の訪問者のためにWebの安全を守るというミッションを掲げています。この使命のもとに、ネットワーク上の全てのWebプロパティにUniversal SSLを提供する方法の研究を始めました。YolaはWebセキュリティとパフォーマンスを重視する企業として、すでにDDoS保護、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)、マネージドDNS機能を導入し、世界クラスのサービスを提供していました。Yolaが代替製品の評価を始める際に、Universal SSLを展開すると同時に、複数のベンダー契約を統一できるかという疑問が浮かびました。

Cloudflareを始める

Cloudflareは、最初にYolaの顧客全員にUniversal SSLを展開するスピードと容易さを示したことで、評価プロセスにおいて最初の好印象を残しました。この最も重要なニーズ、Universal SSLを満たした後で、YolaはDDoS保護、CDN、DNSを含む幅広いサービスでCloudflareの評価を始めました。Yolaは詳細な分析を実施し、Cloudflareは、こうした機能領域でも効果的なサービス提供が可能であることがわかりました。ベンダーを3社から1社に統合することで、Yolaはコスト削減を行い、エンドユーザーのWebサイトのパフォーマンスと効率性を向上させることができました。

はじめに:統合フェーズ

Cloudflareから、Yolaの多様なニーズを満たすために完璧な単一ベンダーソリューションが提供されたものの、膨大なYolaのユーザーベースをCloudflareのプラットフォームに移行することは困難でした。Yolaのエンジニアリング部門バイスプレジデントであるLisa Retief氏は、こう述べます。「オンボーディング中、Cloudflareは非常に協力的でした。当社は何百万ものユーザーサイトの移行が必要だったので、パートナーである当社にとっても単純な作業ではありませんでした。しかし、どんな質問にも迅速に答えてくれ、適切に上申してくれました。」

簡潔かつスケーラブルな方法でYolaのユーザーを移行することは、プロジェクト成功の鍵でした。CloudflareのホストAPIの使いやすさのおかげで、Yolaは同社のユーザーベースを数週間でCloudflareのプラットフォームへと移動させることができました。

詳細な分析:SSLセキュリティの利点

Yolaによると、Cloudflareのセールスポイントの1つは、Universal SSLサービスだそうです。Cloudflareが解決した最大の課題について、Lisa Retief氏は次のように振り返ります。「SSLトラフィックをどのようにユーザーのWebサイトへと向けるかということでした。この問題の解決方法はいくつかありましたが、Cloudflareが自社のUniversal SSL製品の提供を開始した時、よりシンプルな解決策が提示されました。」CloudflareのUniversal SSLサービスは、Cloudflareのお客様全員に無料で提供されています。それは、データの盗難やサイトの改ざんを防止するには、できるだけ多くのWebトラフィックを暗号化することが必要だと考えるためです。

詳細な分析:DDoS保護

Cloudflareの高度なAnycast NetworkのDDoS対策技術により、Yolaのサイト全てがレベル3、4のDDoS攻撃から自動的に保護されています。Yolaは、単一の共有IPアドレスで複数のWebサイトを提供できるホストとして、ユーザーにプレミアムDDoS保護を常に提供してきました。これは、1つのサイトが攻撃を受けると、多くのユーザーに影響を及ぼす可能性が高いためです。Cloudflareの最先端のAnycast Networkによって、Yolaのサイト一つひとつが、組織的かつ自動的にこうした攻撃から保護されるようになっています。これにより、Yolaは以前使用していたDDoS対策サービスを停止することができました。

詳細な分析:コンテンツ配信ネットワーク(CDN)

Yolaは現在、CloudflareのグローバルCDNを利用した、非常に速いコンテンツの読み込みを生かしています。全世界の中小企業にサービスを提供するYolaにとって鍵となるのが、Webサイトの閲覧者に物理的に近い場所にWebサイトのコンテンツを配置できる機能です。CloudflareのCDNを利用することで、Yolaが運営する1000万以上のサイトのページコンテンツが、世界310都市に広がるCloudflareのデータセンターに複製され、世界中のサイト訪問者のページ読み込み経験を最適化します。

DNS

Cloudflareは、世界最速のDNSインフラストラクチャを運用しています。Cloudflareのグローバルでパワフル、かつ安全なDNSを通して、Yolaはユーザーのページ読み込み時間を短縮し、全体的な顧客満足度を向上させることができました。さらに、YolaはサイトをCloudflareのプロキシの背後に移動させたため、すべてのサイトがCloudflareのDNSを使用し、サブドメインとルートドメインレベル両方で保護されています。

思いがけない利点:帯域幅の節約

単に、Universal SSLをすべての顧客に展開する取り組みとして始まったYolaのプロジェクトは、Cloudflareの機能を幅広く採用するに至りました。さまざまな機能を同一ネットワークの1社のベンダーから採用した結果、ユーザーサイトへのリクエストの40%がキャッシュを介して処理されるようになったため、帯域幅の使用量が削減されました。この削減は、CloudflareのSSLセキュリティ、Advanced DDoS Protection、グローバルCDN、DNSインフラストラクチャの組み合わせによって実現したものです。

40%

ユーザーサイトへのリクエスト削減率
Cloudflareのキャッシングを使った直接アクセス
Yola
関連導入事例
主な成果

エッジ側のキャッシングから直接処理されたユーザーサイトのリクエスト40%

Yolaの全サイトがレベル3とレベル4のDDoS攻撃から保護される

CloudflareのUniversal SSLによるSSLへの完全移行

Cloudflareはオンボーディング中、非常に協力的でした。当社は何百万ものユーザーサイトの移行が必要だったので、パートナーである当社にとっても、単純な作業ではありませんでした。

Lisa Retief氏
エンジニアリング部門バイスプレジデント