セキュリティ、パフォーマンス、信頼性を備えたより高度なインターネットの構築を支援するCloudflare(クラウドフレア)は、本日、メールセキュリティ分野への第一歩となる新サービスを発表しました。このサービスはメール関連の課題を解決し、メールセキュリティを強化します。今後、カスタムメールアドレスの作成、受信メールルーティングの管理、送信メールのメールスプーフィングやフィッシングの防止を、すべて無料で行うことができます。Cloudflareはまた、Advanced Email Security Suiteの早期アクセス用サインアップの開始も発表しました。当製品は、Cloudflareのゼロトラストソリューションとも緊密に統合されており、企業と従業員の安全性と生産性を包括的に保護することが可能です。
現在、メールはコンシューマーとビジネスの両者が直面する最大の脅威のひとつとなっています。FBIの米国インターネット犯罪苦情センターが2020年に発行したInternet Crime Report(インターネット犯罪レポート)によれば、2020年にはフィッシング攻撃が最も一般的なサイバー攻撃であったことが分かります。フォレスター・リサーチは「メールの最大の問題は、ありとあらゆる場所で使用され、人々がそれを 信用しやすいということです。現代社会で、メールアカウントを持たない人はいません。複数所有するケースもごく一般的です。つまり、このメディアは攻撃者にとってみれば、成熟した絶好の標的となっています」と指摘しています。これまでのソリューションは、この問題に総合的に取り組むことなく使用されてきたといえます。
Cloudflareの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュー・プリンス(Matthew Prince)は、「この数年、メールのセキュリティを何とかしてほしいというお客様の声が幾度となく寄せられました。本日、Cloudflareは、これまで対応していなかった、最大のネットワークセキュリティリスクを解決するための最新ツールを発表します。私たちはビジネスの規模に関係なく、誰もが必要に応じて接続可能なネットワークを目指しています。本日、Cloudflareはメールセキュリティ分野において最初の一歩を踏み出すわけですが、近い将来、この分野のリーダーとなれることを願っています」と述べています。
メールサービスの創出、管理、安全確保は技術的な専門知識を要する複雑なタスクです。本日、Cloudflareは、ユーザーのための2つの機能を発表します。
Cloudflare Email Routing 1つ目は、メールの管理を合理化するパワフルな最新メールルーティングツールです。Cloudflare Email Routingは、メール関連のコントロールを強化し、ユーザー環境で任意のメールホスティングプロバイダーが利用されている場合でも、専門家による対応でユーザーを支えます。Exchangeによるホスト、Office 365、Gmail、Google Workplaceによる管理、あるいはかつてのAol.comのアドレスなど、環境は問いません。これは、自社メールアドレスに独自のドメインを使用しているものの、コンシューマー向けGmailアカウントですべてを管理しているというスモールビジネスのお客様にとって、とりわけ強力なサポートとなります。
Email Security DNS Wizard 2つ目は、メールアドレスを持つユーザーすべてをフィッシングやスパムからより安全に保護するのに役立つツールです。これまで、こうした機能は設定が困難で、設定ミスも頻発していました。今後、CloudflareのEmail Security DNS Wizardをご利用いただくことで、CloudflareのユーザーはSender Policy Framework(SPF)またはDomainKeys Identified Mail(DKIM)などのネットワーク設定をクリック1回で実行でき、悪意のあるメールの送信にドメインを悪用しようとする攻撃者を阻止することができます。
Cloudflareのユーザーは、次のような無料機能をご活用いただけます。