トップレベルドメインとは?

トップレベルドメインは、ドメイン名の末尾にあるもので、ドメイン名を分類するために重要であり、DNS検索に不可欠なものです。

学習目的

この記事を読み終えると、以下のことができるようになります。

  • トップレベルドメインとは何かを定義する
  • TLDの目的を理解する
  • TLDの種類を説明する

関連コンテンツ


さらに詳しく知りたいとお考えですか?

是非、Cloudflareが毎月お届けする「theNET」を購読して、インターネットで最も人気のある洞察をまとめた情報を入手してください!

当社がお客様の個人データをどのように収集し処理するかについては、Cloudflareのプライバシーポリシーをご確認ください。

記事のリンクをコピーする

すべてのCloudflareプランに含まれる無料DNS

トップレベルドメイン(TLD)とは?

DNS階層構造においてトップレベルドメイン(TLD)とは、ルートゾーンの後の最初の停留所を表します。簡単に言うと、TLDはドメイン名の最後のドットの後に続くすべてのものです。例えば、「google.com」というドメイン名では「.com」がTLDになります。その他の一般的なTLDには、「.org」、「.uk」、「.edu」などがあります。

TLDは、DNSの検索プロセスにおいて重要な役割を担っています。すべてのキャッシュされていないリクエストの場合、ユーザーがブラウザのウィンドウに「google.com」などのドメイン名を入力すると、DNSリゾルバーTLDサーバーと通信して検索を開始します。この場合のTLDは「.com」です。リゾルバーはTLD DNSサーバーに問い合わせ、TLD DNSサーバーはリゾルバーにGoogleのオリジンサーバーのIPアドレスを提供します。

Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)は、インターネット上で使用されるすべてのTLDに関する権限を有しており、これらのTLDに関する責任をさまざまな組織に委任しています。例えば、VeriSignという米国企業は「.com」と「.net」のTLDのすべてを運営しています。

TLDのもう一つの目的は、ドメイン名の分類と、目的を伝達することです。どのTLDも、その前にあるドメインがどのようなものであるかを教えてくれます。いくつかの例を見てみましょう。

  • 「.com」は、営利目的の企業用です。
  • 「.gov」は、米国政府機関用です。
  • 「.uk」は、イギリスからのドメイン用です。

また、TLD自体もいくつかのグループに分類されています。

TLDにはどのような種類があるか?

  • ジェネリックTLD:ジェネリックTLD(gTLD)は、「.com」、「.net」、「.org」など、Web上で見られるより一般的なドメイン名の一部を含んでいます。Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)は、以前は新しいgTLDの作成を厳しく制限していましたが、2010年にこの制限が緩和されました。現在では、「.top」、「.xyz」、「.loan」など、あまり知られていないgTLDが数多く存在します。
  • 国別コードTLD:国別コードTLD(ccTLD)は、国、主権国家、および領土別に使用するために予約されています。例えば、「.uk」、「.au」(オーストラリア)、「.jp」(日本)などがあります。ICANNが運営するInternet Assigned Numbers Authority(IANA)は、ccTLDの管理に適した組織を各ロケーションから選定する役割を担っています。
  • スポンサー付きTLD:これらのTLDは通常、専門的、民族的、または地理的なコミュニティを表しています。各スポンサー付きTLD(sTLD)には、委任されたそのコミュニティを代表するスポンサーが存在します。例えば「.app」は開発者コミュニティを対象としたTLDであり、Googleがスポンサーになっています。同様に「.gov」は米国政府による使用を意図しており、米国共通役務庁がスポンサーになっています。
  • インフラストラクチャTLD:このカテゴリには1つのTLD「.arpa」しかありません。現代のインターネットを開拓した米国の軍事研究機関であるDARPAにちなんで名付けられた「.arpa」は、これまでに作られた最初のTLDで、現在はDNSの逆引きを容易にするなどのインフラ的な任務のために予約されています。
  • 予約済みTLD:一部のTLDは予約リストに登録されており、永久に使用することができません。例えば「.localhost」はローカルコンピュータ環境用に予約されており、「.example」は例示での使用に予約されています。

TLDは重要か?

現在では、非常に多くのTLDが選択できるようになり、新しいドメイン名を登録しようとする人にとって、その選択に圧倒されることがあります。長年にわたり、「.com」は、まともな企業だと思われたい企業にとって唯一の選択肢だと考えられてきました。しかし専門家らは、「.com」ドメインの供給が減り、新しいTLDが勢いを増すにつれて、代替TLDに対する認識が大きく変化していくだろうと予測しています。TwitterやAppleのような大企業が自社製品に代替TLDを採用し始めており(それぞれt.coおよびitun.es)、すでにこの変化が起こっています。したがって、「.com」ドメインにこだわるよりも、代替TLDを使って賢く記憶に残るドメイン名を作成する方がよいかもしれません。