ドメイン名の購入方法

ドメイン名を購入する際は、信頼できるドメイン名レジストラから利用可能なものを購入します。適切なレジストラを選択することで、コスト削減につながります。

学習目的

この記事を読み終えると、以下のことができるようになります。

  • ドメイン名をすばやく検索して購入する
  • 注意すべきレジストラの慣行を特定する
  • ドメイン名の構成要素を理解する

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ドメイン名の購入方法

ドメイン名を購入する際は、ドメイン名レジストラから利用可能なものを見つけて購入する必要があります。新事業の立ち上げ、Webアプリケーションの構築、Webサイトの立ち上げを考えている人にとって、ドメイン名の購入方法を知ることは、それらを始めるための重要な第一歩となります。

ドメインの購入方法:

  1. 評判の良いドメイン名レジストラを見つける
  2. ドメイン名に利用できるオプションを特定する
  3. ドメイン名を選択する
  4. レジストラ間の価格を比較する
  5. ドメイン名を購入する

Webサイト構築プラットフォームの中には、レジストラサービスがもともと組み込まれているものもあり、これを使うと簡単に購入できます。Cloudflareではドメイン名を上乗せ費用や手数料なしで原価で販売しているほか、ドメインを簡単に見つけられる使いやすいページも提供しています。

ドメイン名とは?

ドメイン名は、Webサイトの名前で、「URL」とも呼ばれるものです。「cloudflare.com」はドメイン名の一例です。

ドメイン名は、Webサイトの検索と読み込みにIPアドレスの代わりに使用されます。すべての住宅や建物に固有の住所があるように、インターネット上のWebサイトやアプリケーションにはすべて固有のIPアドレスがあります。ですが、IPアドレスは長い一連の数字(IPv6では英数字)の羅列であり、記憶して誤りなく入力するのは困難です。そこで、Webをより使いやすいものにするために、Domain Name System(DNS)が、IPアドレスと人間が読めるドメイン名を紐づけます。これにより、訪問者は、自分が訪問したいWebサイトの多くの数字を記憶する代わりに「cloudflare.com」と入力するだけでアクセスできるようになります。

また、Webサイトをホスティングするサーバーを切り替えると、そのIPアドレスが変わってしまうことがあります。しかし、IPアドレスが変更されても、DNSが機能することで、訪問者は使い慣れた同じドメイン名を使用して、好みのWebサイトにアクセスすることができます。

ドメイン名の仕組み

ドメイン名は主に2つまたは3つのパートで構成されています。トップレベルドメイン(TLD)、第2レベルドメイン(2LD)で、一部のドメイン名には、第3レベルドメイン(3LD)も存在します。

TLDはドメイン名の末尾にある、「.com」、「.org」、「.gov」や、国コードである「.uk」、「.fr」などです。第2レベルドメイン(2LD)または第3レベルドメイン(3LD)にはWebサイト、企業、またはサービスの名前などが割り当てられます(「cloudflare.com」の場合、「cloudflare」が2LDです)。

ドメイン名に使用されるTLD、2LD、3LDの例

第2レベルまたは第3レベルドメインは、ドメイン名の中で最も個性的な部分です。ですが、ドメイン名を購入する際にはTLDや国コードも考慮に入れることも重要です。例えば、TLDが「.com」のWebサイトは、「.org」のWebサイトとは異なる印象を与えます。また、英国在住のWebサイト訪問者は、「.uk」マークが付けられたWebサイトをより信頼する傾向があります。なお、同じドメイン名でも、すべてのTLD/2LD/3LDの組み合わせが利用できるとは限らないことに注意してください。

ドメイン名を購入する際の基本的な手順

1. 信頼できるドメイン名レジストラを探す

各ドメイン名レジストラでは、Webサイトの立ち上げを考えている人に貸し出せるドメイン名が一覧表示されています。不要な料金を請求したり、ドメインスクワッティングを行っていない信頼できる機関を見つけるようにしましょう。優良なドメイン名レジストラは、利用可能なドメインを簡単に検索できるページを提供しています。

2. ドメイン名に利用できるオプションを確認する

利用可能なドメイン名から、候補となるリストを作成します。できれば、ドメイン名は、企業名、サービス名、Webサイト名と関連するTLDを組み合わせた状態で、短く、直接的で覚えやすいものにすることをお勧めします。ドメイン名はそれぞれ価格が異なるため、予算を考慮した上で候補リストを作成します。ドメイン名は年額であり、買い切りではないことに注意してください。

3. ドメイン名を選択する

予算と用途に最も適した名前を選択します。

4. レジストラ間の価格を比較する

ドメイン名レジストラによっては、ドメインに上乗せ費用が追加されたり、更新料を請求される場合があります(Cloudflareではそのようなことはありません)。そのため、ドメインを購入する場所によって価格は異なる可能性があります。

5. ドメイン名を購入する

レジストラから提供される指示に従いながら、ドメイン名の購入プロセスを進めます。ドメイン名の運用者を管理するInternet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)に提供するための、いくつかの連絡先情報を提供する必要があります。

一般的にドメイン名を「購入する」と表現しますが、実際にはレンタルであることに注意が必要です。ドメイン名レジストリは、有料でドメイン名の発行と管理を行います。レジストラはレジストリとWebサイト運営者の仲介役を果たします。Webサイト運営者は1年、2年、または一度に最大5年の期間でドメイン名をリースできます。初回のリース終了期間を迎えたら、ドメイン名を更新する必要があります。

6. ドメイン名を更新する

ほとんどのレジストラは、(購入者が選択した支払方法で)ドメインを自動的に更新します。更新を希望しない場合のために、30日前に通知を行うのが一般的です。

しかし、悪質なレジストラの場合、このような通知を行わず、ドメインのリース期限が切れるのを待ってから、そのドメインを元の登録者に高額で売り戻すことがあります。このような理由から、信頼できるレジストラを利用することが重要です。

ドメインのリース期間が更新されずに失効した場合、通常、元の登録者がドメインを買い戻すことができる猶予期間が設けられます。その期間を過ぎると、ドメイン登録者の記録が削除され、ドメイン名が再び一般に公開されます。詳しくは、「期限切れのドメインはどうなるのか」をご覧ください。

ドメイン名にかかる費用

ドメイン名の価格は、需要と可用性に応じて決まります。需要が高いドメイン名は、価格が高くなる傾向があります。ほとんどのドメイン名の価格は、ドメイン名レジストリが設定します。一部のレジストラは、そこに利益を上乗せして販売することがあります。レジストリを卸売業者、レジストラを小売業者、消費者を購入者と考えると分かりやすいでしょう。

TLDも価格に影響する要素です。「.com」や「.org」のような一般的なTLDよりも、特殊なTLDの方が高価になる傾向があります。

また、レジストラは、ドメイン名の最初の購入に対する終了期間を迎える際に更新料を請求する場合があります。これは、ドメイン名のコストに追加されます。

このような潜在的な上乗せ費用や手数料がかかる場合でも、低コストのドメイン名が多く利用可能です。上乗せ費用や手数料がかからないレジストラもあり、このようなレジストラを選択した場合、大きなコスト削減につながります。

Cloudflareはドメイン名を販売しますか?

Cloudflareは、Webサイトやアプリケーションを構築・公開でき、さらにそれらを保護し高速化するための包括的なプラットフォームを提供しています。

このプラットフォームでは、ドメイン名購入サービスである「Cloudflare Registrar」も利用いただけます。Cloudflare Registrarは、ドメイン料金に上乗せ費用や更新手数料を請求せず、レジストリが設定したそのままの価格で提供します。そのため、卸売業者から直接購入する場合と小売店で購入する場合の違いを考えて分かるように、大幅なコスト削減が望めます。

Cloudflare Registrarを使えば、ドメイン名の検索と購入を簡単に行うことができ、Webサイトの設定をすぐに始められます。今すぐ利用可能なドメインを検索してみてください。