登録者がレジストラにドメイン名を更新しない場合、ドメインは猶予期間を経て失効します。期限切れのドメインは、レジストラによってオークションにかけられることがあります。
この記事を読み終えると、以下のことができるようになります。
関連コンテンツ
是非、Cloudflareが毎月お届けする「theNET」を購読して、インターネットで最も人気のある洞察をまとめた情報を入手してください!
記事のリンクをコピーする
ドメインの有効期限が切れるとさまざまな事態が発生します。登録者によって更新されたり、オークションで購入されたり、レジストリ(ドメイン名のプライマリデータベース)に返却されたり、あるいはドメインスクワッティングの対象になったりします。このような事態が発生する前に、ドメインのリースを受けていた当事者(登録者)は通常、期限切れドメイン名の使用権を買い戻す機会があります。しかし、期限切れになる前にドメイン名を更新しておく方が、はるかに簡単です。
ドメインの有効期限が迫っていることを顧客に警告することはレジストラの責任です。Cloudflareのような信頼できるレジストラは、ドメイン名の所有権を維持するための自動更新を提供しています。
しかし、一部の略奪を目的とするレジストラはドメインの有効期限が切れるのを待ってそのドメインを購入し、元の登録者にはるかに高い値段で売り戻そうとします。この行為は、ドメインスクワッティングの一種です。適切なドメインレジストラを選択することが、レジストラによるドメインスクワッティングを回避するための有効な手段です。
また、登録者はWHOISを検索することでドメインの有効期限を自身で確認することができます。WHOISのデータには、ドメインの所有者、登録者の連絡先の詳細、ドメインの購入時期、有効期限などが登録されています。WHOISは一元管理されたデータベースではなく、ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)によって認定された様々なレジストラやレジストリによって管理されています。
*ドメインスクワッティング(サイバースクワッティング)とは、ドメイン名を登録しようとする他者や組織よりも先に登録しようとする登録者を指し、多くの場合、商標に違反します。サイバースクワッティングは時に、そのドメインを正当に所有すべき者から金銭をゆすり取ろうとします。ドメインスクワッティングは、ドメインパーキング(積極的に使用していないドメインを、他者への売却を目的とせずに登録することを指す行為)とは異なります。
一般的に、登録者が追加料金を支払うことなくドメインを買い戻すことができる猶予期間がありますが、その期間はレジストラによって異なります。1~2週間という短い期間から、1年という長い期間、あるいはまったく提供されない場合もあります(とはいえ、評価の高いレジストラは猶予期間を設けています)。たとえば、Cloudflare Registrarの猶予期間は30日間です。猶予期間の長さは、使用するトップレベルドメインの種類(.com、.org、.netなど)にも依存します。
猶予期間の後、通常、償還期間と呼ばれる期間があり、この期間中、登録者はドメインを更新することができます。レジストラは通常、この期間中の更新には、更新料に加えて償還手数料を要求します。償還期間はわずか数週間、長くても30日間です。
元の登録者ではない誰かが期限切れドメイン名の使用権を購入できるようになるには、猶予期間と償還期間(レジストラが両方を提供している場合)が満了する必要があります。この2つの期間を合わせると、数週間で満了することもあれば、1年以上続くこともあります。この後、ドメインは短期間の「廃止処理中」状態に入ります。
これらの期間が満了すると、レジストラはオープンマーケットでドメインをオークションにかけることがあります。この時点で、ドメインは最高額の入札者が購入することができます。ただし、すべての期限切れドメインがオークションにかけられるわけではありません。
ドメインは、償還期間が満了すると、約5日間の「廃止処理中」と呼ばれる状態に入ります。廃止処理中とは、ドメインの有効期限が迫っているが、まだ利用可能として公開されていない状態を指します。廃止処理中の期間が満了しても、ドメインは実際には削除されませんが、WHOISレコードは削除されます。
ドメインは、永久に存在しなくなるという意味では削除されませんが、レジストラによっては、登録者がドメインの登録を終了させることができる場合があります。それ以外のレジストラは、ドメインが自然に期限切れになるまで登録者がドメインの登録を終了させることはできません。どちらの場合も、その後、ドメインは通常、最高入札者に提供されます。
購入者が現れない場合、期限切れのドメインは一定期間後に元のレジストリに返却される場合があります。レジストリが再リースを決定するまで、再び利用できるようになることはありません。詳細はドメイン名の購入をご覧ください。
利用開始
DNSについて
DNSサーバー
DNSレコード
DNS用語集