ダイナミックDNSは、利用したいウェブ・サービスが最近IPアドレスを切り替えてもDNSがクエリを行えることを保証します。
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APIやWebサイトなど、多くのWebプロパティは、IPアドレス上で実行されます。これらのプロパティの事業者がホストされているリソースに特定のドメイン名を付けたい場合、IPアドレスをDomain Name System(DNS)レコードに格納しなければならないため問題が生じます。ダイナミックDNS(DDNS)は、IPアドレスが絶えず更新されていても、Webプロパティの正しいIPアドレスでDNSを更新するサービスです。
たとえば、Web管理者がドメイン名「www.example.com」とIPアドレス「192.0.2.0」をの小さなWebサイトを運営しているとします。別のユーザーがブラウザーにwww.example.comと入力すると、DNSは192.0.2.0のサーバーにユーザーを接続します。Web管理者のISPがIPアドレスを192.0.2.1に動的に変更した場合、www.example.comを訪問しようとするそのほかのユーザーが、正しいIPアドレスに接続できるように、ダイナミックDNSサービスは自動的にWeb管理者のDNSレコードを更新することができます。
インターネットの黎明期には、IPアドレスが変わることはめったになかったため、ドメインの管理はずっと簡単でした。しかし、インターネット接続によりWebとホームコンピューターが急成長したことで、利用可能なIPアドレスが不足する事態が発生しました。そうした経緯で生まれたのが、ISPがIPアドレスをユーザーに動的に割り当てることを可能にするDynamic Host Configuration Protocol(DHCP)です。通常、ISPはIPアドレスの共有プールを維持し、接続が確立されている間または最大接続時間に達するまで、必要に応じて、ユーザーにIPアドレスを割り当て(貸し出し)ます。IPV6の導入によりIPアドレス不足の問題は緩和されましたが、静的IPを提供するよりもコスト効率が良いため、現在でもISPはDHCPを使用することが多いです。
有名Webサービスを実行する大企業は、ISPに、標準DNS慣行を使用できるように、不変または「静的な」IPアドレスの割り当てを要求します。対照的に、小さなサービスでは、IPアドレスがISPによって頻繁に変更される傾向があります。したがって、それらのDNSレコードを最新に維持するダイナミックDNSソリューションを必要とします。これらの小さなサービスは小企業Webサイト、個人Webサイト、DVRおよびセキュリティーカメラを含んでいる場合があります。
さまざまな機能と技術を備えたダイナミックDNSサービスを提供する会社は数多くあります。ダイナミックDNSを有効にする最も一般的な方法は、コンピューターまたはルーターで実行されるソフトウェアをユーザーに提供することです。このソフトウェアは、ISPが提供するIPアドレスが更新されるたびにダイナミックDNSサービスプロバイダーと通信します。これを受けてダイナミックDNSプロバイダーは、変更を反映させて、DNSをほぼ瞬時に更新します。
CloudflareでダイナミックDNSを設定する方法については、DNSレコードを動的に更新するを参照してください。
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