NSレコードは、どのDNSサーバーが権威サーバーか示します。
この記事を読み終えると、以下のことができるようになります。
記事のリンクをコピーする
NSは「ネームサーバー」を指し、ネームサーバーレコードは、どのDNSサーバーがそのドメインの権威サーバーであるか(すなわち、どのサーバーに実際のDNSレコードがあるか)を示します。基本的にNSレコードは、どこに行けばドメインのIPアドレスを見つけられるかをインターネットに知らせるものです。ドメインには、多くの場合、複数のNSレコードがあり、これらは、ドメインのプライマリネームサーバーとセカンダリネームサーバーを指します。適切にNSレコードを設定しないと、ユーザーはWebサイトもアプリケーションも読み込みができません。
こちらは、NSレコードの例です。
example.com | レコードのタイプ: | 値: | TTL |
---|---|---|---|
@ | NS | ns1.exampleserver.com | 21600 |
NSレコードは正規名(CNAME)レコードを指し示すものではないことにご注意ください。
ネームサーバーとはDNSサーバーの一種です。ドメインに関するDNSレコード(Aレコード、MXレコード、CNAMEレコード)をすべて保存するサーバーです。
ほぼすべてのドメインが複数のネームサーバーに依存して信頼性を高めます。1つのネームサーバーが停止した場合や利用できない場合に、DNSクエリを他のネームサーバーに転送できます。通常、プライマリネームサーバーが1つ、セカンダリーネームサーバーが複数あり、プライマリサーバーにDNSレコードの正確な複製が保存されます。プライマリネームサーバーの更新によって、セカンダリネームサーバーの更新も続いて行われます。
現状のほとんどの使用事例と同様に複数のネームーサーバーが使用されている場合、NSレコードは1つ以上のサーバーを示します。DNSサーバーについてさらにお読みください。
ドメイン管理者は、ドメインネームサーバーを変更する必要がある時、NSレコードを更新しなければなりません。たとえば、クラウドプロバイダーがネームサーバーを提供し、お客様にそれを紐づけるように要請した場合などです。
管理者がサブドメインに別のネームサーバーを使うことを希望する場合も、NSレコードを更新します。前述の例を使うと、example.comのネームサーバーはns1.exampleserver.comです。example.comの管理者が、blog.example.comをns2.exampleserver.com経由で解決したい場合、NSレコードを更新してこれをセットアップできます。
NSレコードが更新されると、DNS全体に変更が複製され、反映されるまでに数時間かかることがあります。