サービスとしてのソフトウェア(SaaS)アプリケーションは、クラウドで実行されます。 ユーザーは(アプリケーションを購入するのではなく)SaaSアプリケーションに登録してインターネット上でアクセスします。
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サービスとしてのソフトウェア、略称でSaaSとは、ユーザーにクラウドベースのソフトウェアを供給する方法です。SaaSユーザーは、ソフトウェアを一度購入してインストールするのではなく、アプリケーションに利用登録します。ユーザーは互換性をもつデバイスを使用し、インターネット上でSaaSアプリケーションにログインして使用することができます。実際のアプリケーションはクラウドサーバーで実行されますが、こうしたサーバーはユーザーの位置から遠く離れている場合があります。
SaaSアプリケーションはブラウザあるいはアプリによってアクセスできます。GmailとOffice 365のようなユーザーがブラウザによってアクセスするオンラインメールアプリケーションは、SaaSアプリケーションの一般的な例です。
SaaSとユーザーのコンピューターでのソフトウェアインストールの違いは、テレビ番組のDVDを購入することと、オンラインでテレビ番組のストリーミングを見ることの違いと同じです。
DVDでテレビ番組を購入する人は、1回の支払いだけで済みます。ですが、DVDを保管して保守する必要があり、ハードウェアを変更する場合(たとえば、DVDプレーヤーをブルーレイプレーヤーに置き換える場合)、物理メディアも買いなおす必要があります。対して、番組をストリーミングする場合には、すべての保管と更新は第三者が対応し、ユーザーが実行する必要があるのは再生ボタンを押すことだけです。ただし、ストリーミングはインターネット接続に依存しており、ユーザーは通常、アクセスを維持するために月額料金を定期的に支払う必要があります。
係員付き駐車サービスと駐車場を借りる場合の違いを考えてみてください。係員付き駐車サービスは駐車を行うサービスですが、駐車場は製品です。どちらも自動車を置く場所という同じメリットを顧客に提供します。
従来、ソフトウェアベンダーはソフトウェアを製品としてユーザーに販売していました。ですが、SaaSモデルでは、クラウドを介してユーザーにソフトウェアを積極的に提供および保守します。アプリケーションの実行に必要なデータベースとコードをホストおよび保守し、サーバーでアプリケーションを実行します。したがって、SaaSは製品というよりもサービスに近いのです。
「クラウド」とは、さまざまなデータセンターの中にある遠隔のwebサーバーを指します。これらのサーバーはデータベースをホストし、アプリケーションコードを実行します。クラウドプロバイダーはインターネットを通じて顧客またはエンドユーザーにサービスを提供します。(クラウドとは?参照)
SaaSは、3つの主要なクラウドサービスモデルの1つです。クラウドサービスモデルは、クラウドプロバイダー(つまり、さまざまなデータセンターでサーバーを所有および運用している企業)がユーザーおよび企業に提供するサービスのカテゴリです。
3つのクラウドサービスモデルは次のとおりです
SaaSモデルは一長一短ですが、現代の企業とユーザーにとって、SaaSの利点はしばしば欠点を上回ります。SaaSアプリケーションを使用する利点と欠点の一部を次に示します。
上記のように、オンラインメールプロバイダーはSaaSのカテゴリに該当します。他の有名なSaaSを提供する会社には、Salesforce、Slack、MailChimp、Dropboxが含まれます。
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